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Kiwi Ears×B_Media Chorus

項目
ドライバー2BA(バランスド・アーマチュア)
中低域用: 1基(大型BA)
高域用: 1基(カスタムBA)
再生周波数帯域20Hz – 20,000Hz
インピーダンス12Ω
感度110dB
ケーブル0.78mm 2Pin 3.5mm ステレオミニ
目次

総評

Kiwi Ears × B_Media Chorus は、Kiwi Earsの精密なエンジニアリングと、日本のオーディオメディアの知見が融合した、「ボーカルの表現力に全てを捧げた、極めて純度の高いリスニング機」です。

総評

一言で言えば、「2BA構成の限界を押し広げ、中高域の『透明感』と『情緒』を極めた職人芸的な一台」です。 最大の特徴は、モデル名が示す通り「合唱(Chorus)」を想起させるような、重なり合う音の美しさにあります。BAドライバー特有のハイスピードで正確な描写力を活かしつつ、医療グレード樹脂の筐体が不要な共振を抑え、澄み渡るようなクリアな背景を実現しています。

特にボーカルの定位感は特筆もので、息遣いや声の震えといった微細なニュアンスを、手の届くような近さで生々しく描き出します。低域はBAらしいタイトな質感ながら、不足を感じさせない絶妙な量感が確保されており、中高域の華やかさを下から優しく支える「調和」の取れた鳴りっぷりが魅力です。日本のリスナーが好む、「繊細さと聴き心地の良さ」をハイレベルで両立させた、コラボモデルらしい納得の完成度を誇ります。

高域

Kiwi Ears × B_Media Chorus の高域は、カスタムBA(バランスド・アーマチュア)ドライバーの特性を最大限に引き出した、「煌びやかさとシルキーな滑らかさが同居する、極めて洗練された響き」が特徴です。

高域の特徴:曇りのない「クリスタル・クリア」

一言で言えば、「解像度の高さを誇示するのではなく、音楽に光を差し込ませるような自然な高域」です。 BAドライバーらしい硬質で速いレスポンスを持ちながら、金属的なピークや耳を突くような鋭さが丁寧に丸められています。これにより、シンバルやハイハットの打撃音は非常にシャープでありながら、その余韻が空間にスッと溶けていくような、見通しの良いクリアな視界を提供します。

質感:繊細で「品のある艶感」

質感は非常にきめ細やかで、「音の粒子が細かく、瑞々しい響き」を湛えています。 高域のレンジが広く確保されているため、女性ボーカルのハイトーンやバイオリンの倍音成分が美しく伸びきり、楽曲に上品な艶を与えます。ドライで淡白な鳴り方ではなく、適度な潤いを感じさせる質感が、コラボモデルらしい「リスニングの楽しさ」を強調しています。

表現力:空間を彩る「合唱の調和」

「Chorus」の名にふさわしく、「主旋律を邪魔せず、空間の広がりを演出する表現力」が秀逸です。 複数の楽器が重なる高域成分においても、音が団子にならずにそれぞれの位置で整然と鳴り響きます。背後に流れる微細な装飾音までを正確に拾い上げる描写力があり、聴き手に「これまで気づかなかった音」を優しく提示してくれるような、知的な気品を感じさせる帯域です。

中域

Kiwi Ears × B_Media Chorus の中域は、このモデルのアイデンティティそのものであり、「ボーカルの体温と質感を、手の届くような実在感で描き出す」至高の帯域です。

中域の特徴:浮かび上がる「圧倒的な主役感」

一言で言えば、「演奏の真ん中にボーカルを据え、その輪郭を鮮烈に際立たせる表現」です。 大型のBAドライバーを中低域に採用したことで、BAらしい解像度の高さはそのままに、ダイナミックドライバーにも引けを取らない豊かな厚みが中域に備わっています。声の定位が非常に近く、歌い手の口の動きやブレスのタイミング、喉の震えといった微細なインフォメーションを余すことなくリスナーに届けます。

質感:滑らかで「湿度を感じる艶やかさ」

質感は非常に滑らかで、「ドライにならず、程よい瑞々しさを保った響き」が持ち味です。 B_Mediaのチューニングにより、日本のリスナーが好むボーカルの「艶」が巧みに引き出されています。特に女性ボーカルの伸びやかさや、男性ボーカルの胸に響くような深みが強調され、音楽の持つ情緒をダイレクトに揺さぶります。ピアノやギターの弦の音も非常にオーガニックで、硬すぎず柔らかすぎない、絶妙な「生」の質感を体現しています。

表現力:名にふさわしい「合唱のハーモニー」

「Chorus」という名の通り、「複数の声が重なった際の、完璧な分離と調和」が見事です。 メインボーカルとコーラスの重なりが濁ることなく、それぞれのパートが独立した命を持って響き合います。2BAというシンプルな構成だからこそ実現できた、位相のズレを感じさせない一貫性のある中域は、まさに「歌を聴くためのイヤホン」として一つの完成形に達しています。

低域

Kiwi Ears × B_Media Chorus の低域は、2BA構成のうちの1基、大型のBAドライバーが担っており、「BAらしい驚異的なレスポンスと、薄さを感じさせない実戦的な厚み」を両立させているのが特徴です。

低域の特徴:BA特有の「ハイスピードなキレ」

一言で言えば、「一切のボワつきを排除した、極めてタイトで解像度の高い低域」です。 ダイナミックドライバーのような大きな空気の振動(音圧)で押すタイプではなく、音の立ち上がりと収束が非常に速い、BAならではのスピード感が際立っています。バスドラムの連打や複雑なベースラインでも、音が重なり合って濁ることがなく、リズムの輪郭を克明に描き出します。

質感:ソリッドかつ「芯のある響き」

質感は非常にクリーンで、「無駄な贅肉を削ぎ落とした、筋肉質でソリッドな質感」です。 大型BAを採用したことで、BA構成にありがちな「低域の物足りなさ」を克服しており、楽曲の土台を支えるのに十分な力強さを備えています。重低音の深い沈み込みにおいても、音が膨らみすぎることなく、常に一定の制動が効いた「芯」のある鳴り方を維持します。この清潔な質感が、中域のボーカルを一切邪魔することなく、高い透明感に寄与しています。

表現力:調和を重んじる「完璧な土台」

「Chorus」の名が示す通り、「主役を立てることに徹した、理知的なバランス感覚」が秀逸です。 低域が過剰に主張して音楽のバランスを崩すことがなく、あくまで中高域の美しいハーモニーを下から支える役割に徹しています。アコースティック楽器の繊細な震えから現代的な打ち込み音まで、音源の情報を色付けなく正確にトレースする描写力があり、全体の音像をシャープに保つための「秩序」としての低域に仕上がっています。

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