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TANCHJIM OLA

項目
ドライバー10mm ダイナミックドライバー(第4世代DMT技術)
再生周波数帯域7Hz ~ 45,000Hz
インピーダンス16Ω ±10%
感度126dB/Vrms (@1kHz)
ケーブル0.78mm 2Pin 3.5mm ステレオミニ(金メッキ)
目次

総評

TANCHJIM OLAは、同社らしい高い透明感と優れたボーカル表現を誇る、アンダー1万円クラスの良作エントリーイヤホンです。

アルミ合金とクリア素材を組み合わせた美しく軽量な筐体に、10mmダイナミックドライバーを搭載。低域の量は控えめですが、くっきりとした明瞭度と広い音場を持ち、特に女性ボーカルの滑らかさや余韻の美しさが光ります。高音域も刺激が抑えられており、長時間のリスニングでも聴き疲れしにくい素直でフラットなチューニングが魅力です。

重低音の迫力を求める人には物足りない場合がありますが、ポップスやアニソン、ボーカル重視の楽曲をクリアに楽しみたい方には非常にコスパの高い一台と言えます。

高域

TANCHJIM OLAの高域は、同ブランドが得意とする非常にクリアで透明感の高い音作りが最大の魅力です。

刺さりや不快な金属音のような刺激感が見事に抑えられており、繊細で伸びやかな響きを楽しめます。シンバルやハイハットの打音、アコースティックギターの余韻などが自然に空間へ広がっていくような明瞭さがあり、安価なイヤホンにありがちな粗さやざらつきを感じさせません。

圧倒的な解像度で細部を解剖するように聴かせるタイプではなく、全体のバランスの中に綺麗に溶け込ませる滑らかなチューニングとなっています。そのため、長時間のリスニングでも耳が疲れにくいのが大きなメリットです。

高域に鋭いアタック感や強烈な刺激を求める方には少しおとなしく感じられる場合もありますが、ボーカルを引き立てる美しい高音や、滑らかでクリアなサウンドを好む方には非常に満足度の高い仕上がりとなっています。

中域

TANCHJIM OLAの中域は、本機の最大の聴きどころであり最大の強みです。

低域や高域に埋もれることなく前面にスッと出てくるクリアなボーカルが特徴で、特に女性ボーカルや息遣い、アコースティック楽器の繊細なニュアンスを非常に美しく描写します。音の輪郭がハッキリとしつつも角が取れており、滑らかでナチュラルな質感を保っているため、生々しく透明感のあるサウンドを堪能できます。

ウォームで厚みのある濃厚な中域というよりは、クリアで余計な雑味がなく、見通しの良いすっきりとしたサウンド傾向です。男性ボーカルの太い低音成分などを求める場合には少しあっさりと感じられることもありますが、ボーカルの近さや聴きやすさは同価格帯の中でもトップクラスです。

ポップスやアニソン、アコースティック曲などを中心に、ボーカルの表現力を最優先で楽しみたい方に強くおすすめできる仕上がりとなっています。

低域

TANCHJIM OLAの低域は、迫力を前面に出すタイプではなく、タイトで非常にクリーンなアプローチが特徴です。

重低音のズシリとした沈み込みや腹に響くような量感は抑えめで、全体として「タイトで引き締まった量感控えめ」なチューニングとなっています。そのため、ロックやEDMのようなベースラインの重さや圧倒的な迫力を求める方には物足りなさを感じる場合があります。

一方で、ボワつきや膨らみが一切なくレスポンスが早いため、中高域やボーカルラインを邪魔することがありません。曲の土台を整える「必要十分で品のあるアタック感」を備えており、楽曲全体の見通しの良さや見事な空間表現に貢献しています。

アコースティック曲やジャズ、繊細なポップスなど、低音に埋もれさせたくないクリアな楽曲を軽快かつ心地よく鳴らし切ってくれる低域表現です。

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