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KBEAR AURORA

項目値
ドライバー1DD(10mm ナノチタンコーティング振動板 ダイナミックドライバー × 1基)
再生周波数帯域20 Hz – 20,000 Hz
インピーダンス18 ± 2 Ω
感度105 ± 3 dB/mW
ケーブル0.78mm 2pin 3.5mm ステレオミニプラグ(ストレート型)
目次

総評

KBEAR AURORAは、10mmナノチタンコーティング振動板を採用したダイナミックドライバー1基を精緻なアルミニウム合金筐体に収めた、クリアで伸びやかな高域と癖のない素直な解像感が魅力の1DDモデルです。

チタンコーティング特有の応答速度の速さと高い制振性により、余計な付帯音やボワつきのないクリーンなサウンドステージを実現しています。音の輪郭を精密に描写しながらも刺さりを抑えた滑らかな高域、自然な厚みと透明感を兼ね備えた中域、そしてレスポンス良く締まった低域が絶妙な調和を見せます。

過度な主張や着色感を排したフラット寄りのニュートラルな帯域バランスに仕上がっており、ボーカル曲からアコースティック音源まで幅広いジャンルを素直かつ高精細に描き出します。美しいデザインと高いビルドクオリティを備えた完成度の高い1本です。
このイヤホンのケーブルは、JSHiFiのGYT8 4.4mmで試聴を行っています。イヤホン本体の音にケーブルの音も載っていると思われますので注意してください。

高域

KBEAR AURORAの高域は、10mmナノチタンコーティング振動板の高い剛性と優れたレスポンスを活かした、透き通るような高い透明感とくっきりとした解像感が際立つ高品位なサウンドが特徴です。

チタン素材特有の応答の速さにより、アコースティックギターのストロークやハイハットの打撃音が非常にリアルで、音の立ち上がりと減衰(ディケイ)が精密に描かれます。音の輪郭が明瞭でありながら過度なトゲや金属性の耳障りな刺さりが丁寧に抑えられており、細やかな伸びと滑らかさを高次元で両立しています。

見通しの良いクリアな空気感を音場全体に与え、シンバルやバイオリンなどの倍音成分を微細なディテールまで鮮明に表現します。刺激感を抑えつつも埋もれない繊細な描写力を備え、クリアで抜けの良い高音域を楽しめるチューニングです。
キャスリーン・バトルの「Rejoice Greatly」では、高域の伸びも良く、途中の鷹揚の部分もきっちり再現します。声を張った時の音圧はそれなりにありますが、不快な感じではなく慣れてしまえば心地よさも感じられます。
宮本笑里の「Marina Grande」では、ヴァイオリンの音が若干低域と干渉する部分もありますが、比較的良く伸びています。

中域

KBEAR AURORAの中域は、チタンコーティング振動板と精密なアルミ合金筐体がもたらす低歪みな響きにより、濁りのないクリアな透明感と着色感のない素直なボーカル表現が特徴です。

音の分離感に優れ、ボーカルやメイン楽器の位置関係が非常に明確に定位します。過度な強調や厚みの付け足しをしないニュートラルな質感を保ちつつ、声の微細なニュアンスや息づかい、弦楽器の細やかなニュアンスを繊細に描き出します。中低域からの過剰な被りがないため、女性ボーカルの澄んだ伸びや男性ボーカルの輪郭もくっきりと際立ちます。

原音に対して忠実かつクセのない自然な響きを備えており、長時間のリスニングでも耳に優しく聴き疲れしません。現代的なポップスから繊細なアコースティック楽曲まで、音源そのものの魅力をストレートかつ高品位に届けてくれる中音域です。
Russell Watsonの「Nella Fantasia」では、ボーカルに低域やコーラスなどが被る感じもありますが、総じて聴いていて疲れない音でした。
宇多田ヒカルの「Traveling」では、ボーカルの主張はそこまで強くなく、バックよりほんの少し前に出ている感じです。
「Final Distance」は冒頭のリップノイズがバックの音に埋もれていました。傾向はTravelingと同様ですが、バックがピアノとストリングスだけなので、比較的ボーカルが拾いやすいですね。

低域

KBEAR AURORAの低域は、10mmナノチタンコーティング振動板と軽量・高剛性なアルミ合金キャビティによる制動力を活かした、タイトでレスポンスが良く、タイトに引き締まったソリッドなサウンドが特徴です。量感で押し出すタイプではなく、正確なコントロールとクリアネスを重視した音作りに仕上がっています。

低域の膨らみやボワつきが徹底して抑えられており、キックドラムの打撃感やベースラインのアタックと減衰を瞬時に描写します。重低音(サブベース)の沈み込みもしっかりと確保されつつ、中高域へ干渉することがないため、サウンド全体の見通しの良さと空間の透明感を強力に下支えします。

スピード感のある現代的な音源やテクニカルな楽曲でも立ち上がりが遅れることなく、リズム隊の輪郭をスマートに表現します。過剰な強調を排した上品で洗練された低音表現です。
Russell Watsonの「Nella Fantasia」では、マッシブな低域表現でした。ドンという音が沈み込みもありながら比較的早めに収束します。
宮本笑里の「Marina Grande」では、低域の沈み込みが若干緩く深く表現されます。ズーンという音の切れが若干甘く、タイトな音ではなかったです。かといってなるいわけではないのでそこそこに収束します。

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