
| 項目 | 値 |
|---|---|
| ドライバー | 平面駆動型(プラナー)カナル型イヤホン 14.5mm 超薄型平面駆動(プラナー)ドライバー × 1基 |
| 再生周波数帯域 | 20 Hz – 20,000 Hz |
| インピーダンス | 16 Ω |
| 感度 | 100 dB/mW |
| ケーブル | 0.78mm 2pin(フラット型)(3.5mm または 4.4mm 選択式、長さ 約1.2m) |
総評
TANGZU 武則天は、14.5mmの大型超薄型平面駆動(プラナー)ドライバーと紫/ローズゴールド調の美麗なCNCアルミ切削フェイスプレートを組み合わせた、平面駆動ならではの圧倒的解像感とウォームで艶やかな音色を兼ね備えた高音質モデルです。
14.5mmプラナードライバー特有の広大な音場と極めて低い歪みを実現しつつ、平面型にありがちな高域の刺さりや硬さを抑え、滑らかで自然な音調にチューニングされています。中高域のボーカルやアコースティック楽器の質感を生々しく描き出し、歪みのないタイトで存在感のある低域が楽曲全体を下支えします。
歪みの小ささとスピード感、そして全体の一体感に優れ、現代的なJ-POPやアニソンからヴォーカル楽曲、クラシックまで長時間のリスニングでも聴き疲れせず包み込まれるような美音を味わえる、デザインと音質を高次元で融合した1本です。
試聴環境ですが、ケーブルをJSHiFi Lavender(4.4mm)に変更しています。
高域
TANGZU 武則天の高域は、14.5mm平面駆動(プラナー)ドライバーのポテンシャルを存分に活かした、圧倒的な解像感と繊細なディテール、そして刺さりのない自然な伸びやかさが特徴です。平面型特有の低歪みで透明感のあるサウンドがクリアに広がります。
金属的な硬さやツンとする刺激が丁寧に抑えられており、シンバルの余韻やアコースティック楽器の微細な響きを、非常に滑らかかつナチュラルに描き出します。高域の伸びはしっかりと確保されつつも耳当たりが非常にマイルドであるため、過度な刺激感を感じることなく微小な音まで細やかに拾い上げることができます。
きめ細やかで品のある高音域表現により、音場全体に見通しの良さと上質な透明感を与え、長時間のリスニングでも快適かつ豊かな倍音成分の響きを楽しめる高い完成度を誇ります。
キャスリーン・バトルの「Rejoice Greatly」では、ボーカルがやや奥に定位するものの綺麗な高域の伸びを聴かせてくれます。声を張った時でも音圧はきついという程でもありません。どちらかというとボーカルよりもヴァイオリン/チェンバロの音の方が綺麗に聴こえます。
中域
TANGZU 武則天の中域は、14.5mm大型平面駆動ドライバーならではの広い音場と圧倒的な情報量を背景に、ボーカルや楽器の温かみと圧倒的なリアリティを両立した生々しいサウンドが特徴です。微細な息づかいや声の質感、弦楽器の胴鳴りまで豊かに描き出します。
平面的・機械的な硬さが一切なく、しっとりと濡れたような艶やかさと自然な厚みを兼ね備えているため、ボーカルがサウンドの中央にぐっと近く、立体感を持って定位します。低音域からの滑らかなつながりも抜群で、聴き手へダイレクトに感情を伝えるような表現力を発揮します。
アコースティックギターやピアノの旋律も一音一音が非常にクリアで分離が良く、混濁のない澄んだ空間に響き渡ります。男女問わずボーカル曲との相性が極めて良く、長時間浸っていたくなるような魅惑的で芳醇な中音域表現です。
Russell Watsonの「Nella Fantasia」では、ボーカルが気持ちよく聴けます。ギターの音もかなり細かい部分まで拾えます。
宇多田ヒカルの「Traveling」は、ボーカルが主役だという事を認識させる鳴り方をします。バックの音もボーカルの邪魔をせず且つ個々の音がきちんと拾えます。「Final Distance」でも冒頭のリップノイズがきちんと拾え、ちょっと音量を上げ気味かなと思っても破綻せずボーカルにどっぷり浸れます。
低域
TANGZU 武則天の低域は、14.5mm大型平面駆動(プラナー)ドライバーの広い受圧面積を活かした、レスポンスの速いスピード感と深み・パンチ力を兼ね備えた重厚なサウンドが特徴です。平面型ならではの低歪みでレスポンスの良い質の高いボトムラインを構築します。
沈み込み(サブベース)のレスポンスに優れ、キックドラムの打撃感やベースラインの音階を曖昧にすることなくクッキリと描写します。ボワつきや無駄な膨らみが抑えられているため、迫力や十分な量感がありながらも中高域の透明感を一切阻害しません。
テンポの速い音源にも正確に追従し、アコースティック音源での豊かな余韻から、低音の効いた現代的な楽曲まで力強く滑らかに表現します。力強さと制動力を兼ね備え、楽曲全体の骨格をしっかりと支える極めて質の高い低音表現です。
Russell Watsonの「Nella Fantasia」では、低域がかなり厚く響きます。沈み込みが深く、不必要にぼわついたりしないマッスルな低域です。
宮本笑里の「Marina Grande」でも沈み込みが深く、そして比較的低域の収束が早い感じです。メインのヴァイオリンの邪魔をせずちょっと控えめな感じが好感持てます。
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