
| 項目 | 値 |
|---|---|
| ドライバー | 1DD + 1BA ・10mm 二重磁気ダイナミックドライバー(PET振動板) ・CCZカスタム バランスド・アーマチュア(BA)ドライバー |
| 再生周波数帯域 | 20 Hz – 20,000 Hz |
| インピーダンス | 16 ± 2 Ω |
| 感度 | 110 ± 3 dB |
| ケーブル | TFZ 2pin(0.78mm リケーブル対応)(3.5mm L字プラグ) |
総評
CCZ Melody(BC01)は、10mm二重磁気PETダイナミックドライバーとカスタムBAを組み合わせた、圧倒的なコストパフォーマンスを誇るハイブリッドIEMです。
サウンドの根幹は、CCZの真骨頂であるパンチの効いた豊かな低域と、BAが補完する明るく見通しの良い高域によるV字(ドンシャリ)傾向のチューニングにあります。上位のPRO版(金属フェイスプレート)に比べてPCクリアシェルを採用した本機は非常に軽量で、特許取得のシリコン製リアフィン構造も手伝い、長時間のリスニングでも抜群の装着感と密閉性を提供します。
中域のボーカルは少し引く場面もありますが、アタック感のある低音と華やかな高音域のコントラストがポップスやロック、EDMなどの現代的な音楽を躍動感たっぷりに鳴らし切ります。手軽にハイブリッド構成の解像感と迫力を楽しめるエントリー名機です。
高域
CCZ Melodyの高域は、カスタムバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーが担う明るくクリアで、明瞭度の高い華やかな描写力が特徴です。10mm DD単体では埋もれがちなシンバルやハイハットの立ち上がり、アコースティックギターのストローク音を繊細に捉え、音の輪郭をくっきりと描き出します。
ハイブリッド構成の強みを活かし、高域のディテールと伸びやかさを強調することで、楽曲全体の解像感や見通しの良さを底上げしています。低域の量感が豊かなV字傾向(ドンシャリ)のバランスにおいて、低音の力強さに埋もれることなく華やかでエッジの効いたメリハリを提供します。
音源によっては金属的な硬さや若干の刺さりが感じられる場面もありますが、過度な癖を抑えつつ鮮やかさと透明感をアピールする、エントリー機として非常に分かりやすく爽快な高音域表現です。
キャスリーン・バトルの「Rejoice Greatly」では、高域が華やかで声を張った場合でも刺さることなく伸びていきます。
ただ、声を張った場合に声の圧力を感じる場合があり、ちょっと辛い場合もあります。
宮本笑里の「Marina Grande」でも、ヴァイオリンの音がかなり前に出てくるなど高域が強調されてる感じが伺えます。
中域
CCZ Melodyの中域は、低域のパンチと高域の華やかさに挟まれたメリハリのある音調の中で、クリアで抜けが良く整理されたボーカル表現が特徴です。低音の力強い量感がありながらも、ダイナミックドライバーのレスポンスの良さにより中域への音の被り込みが抑えられており、歌声がすっきりと際立ちます。
定位感はボーカルが半歩引いたフラット寄り〜やや控えめな位置関係となりますが、BAドライバーの明瞭な高音域サポートによって声の子音やブレスのニュアンスがくっきりと浮き彫りになります。そのため、埋もれることなく見通しの良いサウンドを維持します。
濃厚で甘い質感や密度の高さを強調するタイプではありませんが、ポップスやアニソンなどのボーカル曲において、楽器群と歌声をクリアに分離させて聴かせる、整った見易さ(聴き易さ)を備えた中域表現です。
Russell Watson の「Nella Fantasia」でも、ボーカルが前に出てきてかなり聴きやすいです。ただ、高域・低域が強調されている感じがあって、若干うるさく感じる場合もあります。
低域
CCZ Melodyの低域は、10mm二重磁気回路搭載のPETダイナミックドライバーが駆動する、アタック感に優れた迫力と躍動感のある表現が特徴です。サブベースからミッドベースにかけて豊かな量感と圧力が確保されており、楽曲全体にしっかりとした重量感とリズムのグルーヴ感を与えます。
二重磁気構造ならではの強い磁力によって、低音の鳴り始めから沈み込みまでの応答が素早く、沈み込む重低音の力強さと打撃音のキレを両立しています。単にボトムが膨らむような野暮ったさはなく、音の立ち上がりと輪郭がクリアに保たれるため、ベースラインのスピード感を損ないません。
特許技術のシリコンリアフィン構造による高い密閉性と相まって、タイトかつ沈み込みの深い低音を余すことなく耳へ届けます。ロックやEDM、ダンスミュージックのビートを力強く推進させる、エネルギーに満ちた低域表現です。
宮本笑里の「Marina Grande」では、低域の沈み込みが深く、ズーンという音が若干強めに出ます。ドンシャリという表現が良くあてはまると思います。
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