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qdc SUPERIOR

項目値
ドライバー10mm ダイナミック型ドライバー(1DD)複合膜振動板(PEEK+PU)
再生周波数帯域10Hz – 40,000Hz
インピーダンス16 Ω
感度100 dB SPL/mW
ケーブル0.78mm 2pin qdc仕様 3.5mm 3極ステレオミニプラグ
目次

総評

qdc(キューディーシー)「SUPERIOR」は、カスタムIEMで培った卓越した技術をエントリー価格帯に投入し、同社初の10mmダイナミックドライバー(1DD)を搭載したハイコストパフォーマンスなインイヤーモニターです。

同軸デュアル磁気回路と複合膜振動板を採用し、1DDならではの自然でまとまりのある音調を維持しながら、高い解像度とタイトで切れ味の良いサウンドを実現。リスニングの楽しさと、各パートの位置関係が見通せる緻密なモニター性能を高次元で両立しています。

カスタムIEM由来のエルゴノミックデザインによるフィット感と高遮音性、鏡面仕上げの美しいデザイン、取り回しの良い2pin着脱式ケーブルを備え、ポータブルオーディオ初心者からプロユースまで幅広く満足させるリファレンスエントリーモデルです。

高域

qdc「SUPERIOR」の高域は、ダイナミックドライバー(1DD)1基の構成でありながら、金属的な刺激感を抑えつつ微小なディテールを鋭く描き出す、卓越した透明度と解像感が特徴です。PEEK+PU素材による複合膜振動板と強力なデュアル磁気回路の駆動により、高音域のレスポンスが非常に速く、シンバルのアタック音やハイハットの精緻な刻み、アコースティックギターの弦のはじける音を鮮明かつ正確に捕らえます。カスタムIEMの設計ノウハウを活かしたチューニングにより、マルチBA機のような極端なピーキーさやサ行の刺さりを回避しながらも、エッジの効いたクッキリとした輪郭を提示します。見通しの良いクリアな空間の中で高音域の音粒子が伸びやかに広がり、ボーカルの倍音成分や楽曲の持つ空気感を繊細に浮き彫りにする、上品かつ俊敏な高域表現です。

中域

qdc「SUPERIOR」の中域は、10mm複合膜ダイナミックドライバー(1DD)の特性を活かした自然な温かみと芯のある密度の高さ、そしてクリアなボーカル描写が最大の特徴です。過度な着色を行わないモニター的なフラットさをベースに置きながらも、音像の輪郭を滑らかに整えることで、硬さやドライ感のない情感豊かな歌声を表現します。ボーカルの位置関係は近すぎず遠すぎない絶妙なニュアンスで定位し、男性ボーカルの力強い低めの響きから女性ボーカルの繊細なブレスや子音まで、息遣いを手に取るように捉えます。また、アコースティックギターの弦の擦れやスネアの打圧、ピアノの細かなタッチといった楽器アタックの表現力に長けており、過密になりがちな帯域でも解像感と分離感を高水準で維持します。プロ譲りの高い空間再現力と聴き疲れのなさを両立した、極めて質感の高い中域表現です。

低域

qdc「SUPERIOR」の低域は、10mmダイナミックドライバーと独自の同軸デュアル磁気回路がもたらす、ダイナミック型らしい力強い沈み込みと、膨らみを抑えたレスポンスの速いタイトな制御力が特徴です。過剰な量感で中高域を覆い隠してしまうブーミーさは一切なく、ベースラインやバスドラムのアタック音を輪郭鮮やかに捉えます。アコースティックベースの弦の振動から電子音のサブベースまで、ボトムエンドまで深く沈み込む重厚な深みと芯のあるインパクトを打ち出しつつ、アコースティックキャビティ構造による排気コントロールで俊敏な立ち上がりと収束を実現しています。楽曲全体の音圧的な土台を強固に支えながらも、他帯域との明瞭なセパレーションを維持する、躍動感と制動力を兼ね備えた優れた低域表現です。

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