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CCA C12

項目値
ドライバー6ドライバー ハイブリッド(1DD+5BA / 片側)
低域:10mm二重磁気回路ダイナミックドライバー ×1
中高域:DWEK複合BA ×2(4BA相当)
高域:30095 BA ×1
再生周波数帯域7 Hz – 40,000 Hz
インピーダンス24 Ω
感度112 dB / mW
ケーブル2pin 0.75mm(KZ/CCAタイプC / カバー付きqdc形状)3.5mm ステレオミニ
目次

総評

CCA C12は、片側6ドライバー(1DD+5BA)による緻密な音響設計と亜鉛合金の高級感あるフェイスプレートを特徴とする、コスパに優れた高解像度ハイブリッドIEMです。

サウンド面では、多ドライバー構成の強みを最大限に活かした高い分離感と圧倒的な明瞭度を誇り、ボーカルを中心とした中音域がクリアかつ手前に出てくる自然なトーンバランスに仕上げられています。10mmダイナミックドライバーによるキレと深みのある低域と、5基のBAがもたらす滑らかで刺さりのないクリアな高域が見事に調和しています。

ドンシャリ一辺倒になりがちな多ドラ中華イヤホンの中でもバランス感覚が良く、楽曲のディテールを余すところなく描き出すコストパフォーマンスの極めて高い名機です。
宇多田ヒカルの「Traveling」等は気持ちよく鳴らしてくれます。ただ、少し樹脂筐体の響きが感じられる部分もあり、他のイヤホンと比較した場合、音の雰囲気が異なる感じがします。

高域

CCA C12の高域は、高域用BA(30095)と中高域用BA(DWEK)の組み合わせによる優れた解像度と刺さりを抑えたクリアな伸びが特徴です。多ドライバー構成ならではの細やかな粒立ち感があり、シンバルの余韻やアコースティック楽器の繊細な響きを隅々までクリアに描写します。

金属系BAドライバーにありがちな過度な刺さりや刺激感を巧みに抑えたチューニングが施されており、明るく明瞭でありながらも耳への負担が少ない質感に仕上がっています。金属的な音の鋭さをアタック感として程よく残しつつ、伸びやかに超高域まで音が抜けていきます。

楽曲の空気感やハイハットの打ち込み音などのディテール表現力が高く、澄んだ透明感を求めるリスナーにとって非常に満足度の高い高域表現を実現しています。
キャスリーン・バトルのアルバム「Ombra Mai Fu」では、伴奏がピアノもしくはハープという単純な構成であるが故に、バトルのボーカルの伸びが十分に堪能できます。また、ブレスやリップノイズも聴こえる良盤です。

中域

CCA C12の中域は、2基のDWEK複合BAドライバーが担うクリアで押し出し感のあるリアルなボーカル表現が最大の魅力です。多ドライバー構成ならではの密度感と高い解像度を備えており、ボーカルや主要アコースティック楽器の音が埋もれることなく前に出て聴こえます。

男性ボーカルの力強い響きから女性ボーカルの繊細なニュアンスまで、癖のないナチュラルで明瞭なトーンで再生します。中低域との繋がりも非常にスムーズで、ダイナミックドライバーの深みとBAの緻密さが見事に融合し、ボーカルラインの輪郭がはっきりと立ち上がります。

混濁感がなくセパレーションに優れているため、楽器数が多く複雑なポップスやロック音源でも、各パートの音色をクリアに描き出します。明瞭度が高くボーカルを中心に聞き込みたいリスナーにとって非常に魅力的な表現力です。
キャスリーン・バトルの「Rejoice Greatly」などを聴くと、気持ちよいくらいに高域が伸びていきます。但し、ボリュームを上げすぎると伸びの部分が辛く聴こえる場合もあるので注意が必要です。

低域

CCA C12の低域は、10mm二重磁気回路ダイナミックドライバーがもたらすタイトで沈み込みの深い力強いパンチ感が特徴です。量感だけに頼るボヤついた低音ではなく、アタックのレスポンスが非常に速く、キックドラムやベースラインの輪郭をくっきりと描き出します。

二重磁気回路による強力な磁束密度のおかげで駆動力が非常に高く、サブベース(超低域)まで歪みなくどっしりと深みのある響きを届けます。重厚な打撃感がありながらも減衰のキレが良いため、5基のBAドライバーが担う中高域の解像度やボーカルの帯域を覆い隠すような濁りが発生しません。

重低音のスケール感とハイスピードな躍動感を高次元で両立させており、ロック、ポップス、EDMなどの現代的なリスニング音源において楽曲のリズムセクションをパワフルかつスマートに支えてくれる優れた質感です。
宮本笑里の「Marina Grande」の低域も少し物足りない感じですが低域のズーンという音も再現してくれています。
Russell Watson のアルバム「the voice」では、控えめなベースの音が聴けます。

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