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HZSOUND Heart Mirror Pro

項目値
ドライバー10mm CNT(カーボンナノチューブ)振動板 ダイナミックドライバー ×1
(N52高磁力ネオジウム磁石 / 大黒電線CCAWボイスコイル搭載)
再生周波数帯域10 Hz – 40,000 Hz
インピーダンス32 Ω (±15%)
感度110 ± 3 dB
ケーブル0.78mm 2pin
マルチプラグ(2.5mm / 3.5mm / 4.4mm可換式)高純度OFC銀メッキケーブル
目次

総評

HZSOUND Heart Mirror Proは、名機「心鏡」の圧倒的な高解像感と透明感を継承しつつ、音調のバランスと使い勝手を大幅に進化させた完成度の高いIEMです。

改良型10mm CNT振動板と強力な磁気回路により、余分な共振や歪みを抑えた高精細で伸びやかな中高域と、より深みと厚みを増した低域を両立。前作でやや控えめだった低音の押し出しや温かみが自然に補強され、ボーカルの自然な質感や音場の立体感が一段と向上しています。

2.5mm/3.5mm/4.4mmの接続を自在に切り替えられる可換式マルチプラグケーブルが標準付属し、多種多様な再生機器やバランス接続へ即座に対応可能。高品位な金属シェルの美しさも相まって、サウンド・機能性・所有感のすべてを高い次元で満たすコストパフォーマンスに優れたモデルです。
空間表現は若干狭いですが、まぁまぁの広がりを持っています。

高域

Heart Mirror Proの高域は、無印(心鏡)の圧倒的な解像感と透明感を保ちつつ、スパイク感を抑えてより自然で滑らかな音抜けを実現した高精細なトーンが特徴です。改良された10mm CNT振動板と強力な磁気回路により、レスポンスの速い鮮明な高域表現を誇ります。

前作で時に感じられた金属的で鋭い刺さりや高域のシャープすぎるピーク感が巧みに丸められており、シンバルの余韻やアコースティックギターのハイポジション、ハイハットの細かな刻みまで、耳に優しく心地よく響きます。高域の伸び自体は非常に見通しが良く、空間に自然な空気感と抜け感をもたらします。

解像感重視のリスナーを満足させる情報量を誇りながら長時間のリスニングでも刺激が少なくなったため、より幅広い音源やジャンルに柔軟に対応できる上質で洗練された高域表現です。
キャスリーン・バトルの「Rejoice Greatly」では、若干高域に窮屈さを感じますが、高域はかなり伸びます。
宮本笑里の「Marina Grande」ではヴァイオリンの倍音がちょっと刺さり気味に聴こえます。

中域

Heart Mirror Proの中域は、前作の緻密な解像感とクリアさをそのまま受け継ぎながらボーカルに豊かな温かみと自然な厚みが加わった質感が特徴です。10mm CNT(カーボンナノチューブ)振動板のレスポンスの速さにより、音の分離感と定位に優れ、ボーカルや楽器の輪郭をクッキリと描き出します。

前作(無印)ではややスッキリしすぎてドライに聴こえる場面がありましたが、Proでは中低域の厚みが適度に補強されたことで、男性ボーカルの力強い響きや女性ボーカルの艶やかさがより生々しく表現されます。アコースティックギターやピアノの音色も耳当たりが良く、滑らかなアタック感とともに広がります。

原音のニュートラルさを維持しつつ、音楽的な心地よさと立体的なボーカルの存在感を高次元で両立させた、長時間のリスニングにも適した上質な中域表現です。
Russell Watson(テノール) の「Nella Fantasia」ではボーカル以外もバランス良く聴こえます。

低域

Heart Mirror Proの低域は、前作のタイトな解像感を基礎としつつ量感と沈み込み(サブベース)を強化した肉厚な鳴り方が最大の特徴です。改良型10mm CNT振動板と強力なN52磁気回路の駆動力により、立ち上がりの速さを維持したまま重低音のスケール感とエネルギーを大きく向上させています。

無祖(前作)でやや控えめと評された超低域の沈み込みが深くなり、バスドラムの重みやベースラインのグルーヴ感がよりリアルに感じられるよう調整されました。ボトムエンドに豊かな厚みを与えつつも過度な膨らみは抑えられており、中高域やボーカル帯域を濁らせない高い分離感とスピード感を両立しています。

原音の輪郭表現とタイトなレスポンスをしっかりと保ちつつ、音楽に心地よい躍動感と深みをもたらす、前作から大きく完成度を高めた非常に上質な低域表現です。
宮本笑里の「Marina Grande」では、ズーンという低域が若干抑えめではありますがきちんと再生されていました。

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