MENU

TRIPOWIN×HBB Olina

項目値
ドライバー10mm CNT(カーボンナノチューブ)振動板 ダイナミックドライバー × 1基(1DD)
再生周波数帯域10 Hz – 43,000 Hz
インピーダンス32 Ω
感度110 dB/mW
ケーブル0.78mm 2pin(フラット型)(3.5mm ステレオミニ)
目次

総評

Tripowin x HBB Olinaは、10mm CNT(カーボンナノチューブ)振動板のレスポンスと解像力を活かし、ハーマンターゲットを意識した高いチューニング精度でまとめ上げられた、広大な音場と高精度な解像感を併せ持つニュートラル・リスニングモデルです。

低域はサブベースの深さと高い応答性を備え、中域への被り込みを抑えて透明感あふれる空間を提供します。中域はボーカルの定位が自然で、吐息や響きの細部まで滑らかかつ伸びやかに描写。高域は抜けるような透明感と粒立ちの良さを持ち、立体的な音場空間を演出します。

特定帯域への過度な強調を排しながらも決して素っ気なくならず、高品位な振動板特性と緻密な空気孔設計が生み出す豊かな響きと自然な質感表現によって、あらゆるジャンルを極めて高水準かつドラマチックに鳴らしきる同クラス屈指の実力派モデルです。

高域

Olinaの高域は、高剛性な10mm CNT(カーボンナノチューブ)振動板のレスポンス性能を遺憾なく発揮した、極めて高い透明感と自然な上伸び、そして粒立ちの良さが特徴です。シンバルの余韻や弦楽器の倍音成分まで鋭くクリアに描き出し、音響空間の見通しを大きく高めています。

過度な刺激感や耳に刺さる嫌なピーク感を抑えた滑らかなチューニングとなっており、金属的で刺さりやすいサウンドとは一線を画すナチュラルな質感です。空気感(エアリー感)を含んだ繊細な響きがしっかりと通り抜けるため、音場全体に解放感と立体感をもたらします。

スピード感と解像力に優れており、微小なディテールを潰さずにニュアンス豊かに描く表現力は、同価格帯の1DDモデルの中でも頭一つ抜けた上質で洗練された高音域表現を実現しています。
キャスリーン・バトルの「Rejoice Greatly」では、情感豊かに鳴らしてくれました。高域の伸びも申し分なく声を張った場合でも辛さはあまり感じませんでした。
宮本笑里の「Marina Grande」では、ヴァイオリンの音が心地よく響きます。

中域

Olinaの中域は、歪みを極限まで抑えたCNT振動板により、ニュートラルで透明感あふれるボーカル描写と澄み切った音場感が特徴です。低域の被り込みや中高域の余計な着色が一切なく、歌い手の息づかいや微妙な声のグラデーションをありのまま自然に再現します。

ボーカルは前に出過ぎず引き過ぎない絶妙な距離感に位置し、男女ボーカルを問わずみずみずしく滑らかな質感で鳴り響きます。アコースティックギターの弦の響きやピアノの打鍵感もクリアに分離し、背景の静寂感(S/N感)が際立つため、楽器間の空間配置(定位感)が極めて正確に把握できます。

過度な主張を抑えつつも表現力に富んでおり、音源に収められたディテールと空気感を高い解像度で忠実に引き出す、非常に美しくナチュラルな中音域表現です。
Rassell Watsonの「Nella Fantasia」では、バックのコーラスも含めて良い感じで鳴っています。
宇多田ヒカルの「Traveling」では、若干ボリュームを上げ気味で聴きましたが、うるささは感じず全体が落ち着いた感じで鳴っていました。「Final Distance」も傾向は同じですが、ビブラートまでちゃんと聴き取れました。

低域

Olinaの低域は、CNT(カーボンナノチューブ)振動板の軽量かつ高剛性な特性を活かした、サブベースまでしっかりと沈み込む沈着な深みとハイスピードな応答性が特徴です。量感だけで膨らませるブーミーな低音とは無縁で、輪郭が明瞭に引き締まった質感の高い低音を鳴らします。

ベースラインの細かな音階変化やバスドラムのアタック音をタイトに捉え、残響を引きずることなく打撃音の立ち上がりと減衰を正確に再現します。中域への音圧による侵入(マスキング)が巧みに排除されているため、全体の透明感を損なうことなく楽曲のボトムを力強く支えます。

キレとスピード感、そして深い重低音のパンチ力を両立したコントロールの行き届いた低音域であり、アコースティックから現代的な電子音まで自然で力強い躍動感をもたらす低音域表現です。
宮本笑里の「Marina Grande」では、低域の沈み込みが若干物足りない感じを受けました。ズーンという低域の沈み込みが少し早く収束し、余韻が残らない感じです。
Rassell Watsonの「Nella Fantasia」でも少し物足りない感じですが、元々はこれくらいのボリュームなのかも知れません。

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次